三菱HCキャピタルの株主総会に行ってきました。
今年の株主総会参加予定のうちの一社です。
会場はホテルニューオータニ。
赤坂見附から近いはずなのですが、普段あまり降りない駅なので、少し迷いました。
駅から近い。
でも方向感覚がないと迷う。
株主総会あるあるです。
なんとか会場に到着。
この日は他の会社の株主総会も開かれていました。
途中で別会社の案内に行きそうになりました。
アオキさん、間違えかけました。ごめんなさい。
三菱HCキャピタルの株主総会は、かなり印象に残りました。
一言で言うと、
質疑応答が長い。
そして、
会社側の回答がかなり誠実。
社長や役員の方々が、その場でかなり具体的に答えていました。
聞いている側としては非常に勉強になる。
ただ、同じ説明が動画や事前質問回答と重複する場面もあり、少し長いなと感じるところもありました。
でも、現地で会社を見るという意味では、かなり良い株主総会でした。
ホテルニューオータニに少し迷いながら到着
三菱HCキャピタルの株主総会は、ホテルニューオータニで開催されました。
赤坂見附駅から近い会場です。
ただ、私は赤坂見附で降りることがあまりありません。
なので、駅を出てから方向が分からず、少し迷いました。
地図を見ながら歩けばすぐです。
でも、普段使わない駅はやっぱり少し不安になります。
株主総会に行く時は、時間に余裕を持つのが大事です。
今回は予定より少し遅く到着しました。
ギリギリというほどではありませんが、前回のDenkaのように受付番号1番という感じではありません。
会場に着くと、同じホテル内で別の株主総会も開催されていました。
案内板を見ながら進むのですが、別会社の会場と間違えそうになります。
こういう大型ホテル開催の株主総会は、慣れていないと少し緊張します。
なんとか三菱HCキャピタルの会場に到着。
受付を済ませて中に入りました。
会場の雰囲気は落ち着いていました。
大企業の株主総会らしい、きちんとした空気です。
冷えた水、ライブ配信、手話対応。運営の配慮がすごい
会場では、お水をいただきました。
しかも冷えている。
こういうのは地味にありがたい。
株主総会は1時間以上座ることが多いので、飲み物があると助かります。
運営面で印象的だったのが、ライブ配信です。
会場だけでなく、オンラインでも見られるようになっているようでした。
さらに手話対応もありました。
これはかなり配慮されています。
株主総会は株主の権利を行使する場です。
年齢も違う。事情も違う。会場に来られる人もいれば、来られない人もいる。
そういう中で、ライブ配信や手話対応を用意しているのは良いと思いました。
また、今朝の地震についても冒頭で触れていました。
こういう一言があるかどうかで、会社の印象は変わります。
形式的な株主総会ではなく、今起きていることにきちんと触れる。
大きなことではないかもしれません。でも、聞いている側としては安心感があります。
質問方法もDenkaと同じく、氏名ではなく受付番号で行う方式でした。
プライバシー配慮としては今後この方式が標準になっていくのかもしれません。
株主総会では、質問者の名前を言う会社もあります。
でもオンライン配信されている場合、名前が出るのは少し気になります。
番号で質問できるのは良い仕組みだと思います。
事業報告で見えた三菱HCキャピタルの強さ
定刻通りに株主総会が始まりました。
まずは議決権の確認や監査報告から。
その後、事業報告に入りました。
ここでも映像を使った説明がありました。
最近の株主総会は、紙の資料だけではなく動画で説明する会社が多いです。
これはかなり分かりやすい。
三菱HCキャピタルはリース会社という認識でした。
ただ、実際の事業内容を見るとかなり幅広い。
国内事業。グローバル事業。航空機。船舶。再生可能エネルギー。産業機械。
建設機械。IT機器。ファイナンス。
単純なリース会社というより、事業ポートフォリオを組みながら収益を作っている会社です。
個人的に印象に残ったのは、船や飛行機もリース対象だという点です。
考えてみれば当たり前なのですが、実際に説明されると規模感が見えてきます。
企業の設備投資や資産利用を支える会社。まさに縁の下の力持ちです。
業績面では利益が20%増。
過去最高益との説明もありました。
このあたりはさすがです。リース会社は地味に見えます。
でも、社会インフラや企業活動の裏側を支えている。
景気や金利の影響はありますが、事業領域が広いので分散も効いているように見えました。
27期連続増配と配当性向45%への引き上げ
株主として一番気になるのは、やはり株主還元です。
三菱HCキャピタルは27期連続増配。
これはかなり強い。
長期保有の理由になります。
配当株として持っている人も多いと思います。
今回の説明では、配当性向を40%から45%へ引き上げる話もありました。
株主としてはありがたい。
ただ、単純に配当を増やせばいいというわけでもありません。
成長投資も必要です。自己資本も必要です。
リース会社は資産と負債のバランスも重要です。
なので、配当性向45%というのは、攻めすぎず、でも株主還元も意識した水準に見えます。
事前質問でも、自己株式取得について触れられていました。
会社側の回答としては、短期的には自己株式取得を優先しないという考えでした。
短期的な株価対策よりも、持続的な価値提供を重視する。
これは納得できます。もちろん株主としては株価が上がってほしい。
でも無理な自社株買いより、事業成長と安定配当の方が長期的には良い場合もあります。
27期連続増配という実績があるので、この方針には説得力があります。
株主質問その1:再生可能エネルギーとリサイクル
質疑応答に入ると、質問者はマイクの場所に移動する方式でした。
質問は一人一つ。
オンライン配信されているので、姿は映さないけれど声は出るという説明もありました。
これはある意味で抑制にもなります。変な質問はしにくい。
でも、株主総会としては良い緊張感だと思います。
最初の質問は、再生可能エネルギーのリサイクルに関するものだったと記憶しています。
太陽光発電や風力発電は、今後設備の廃棄や更新が課題になります。
作る時は環境に良い。でも使い終わった後にどうするか。
ここはかなり大事です。
会社側の回答では、産業廃棄物やリサイクル法制の話が出ていました。
太陽光発電設備や風力発電設備のリサイクルにも取り組んでいるようです。
再生可能エネルギーは伸びる分野です。
ただ、リース会社としては導入だけでなく、設備のライフサイクル全体を見る必要があります。
導入。運用。更新。撤去。リサイクル。
ここまで見てビジネスになる。
単に設備を貸して終わりではなく、最後まで関わる必要があるのだと思いました。
株主質問その2:海外カスタマー事業と米国リース
次に印象に残ったのが、海外カスタマー事業の話です。
質問自体は少しあいまいで、最初は分かりにくい部分もありました。
ただ、会社側の回答を聞いていると、米国事業の難しさが見えてきました。
海外カスタマー事業では、産業機械、建設機械、IT機器、ファイナンスなど幅広い分野を扱っているようです。
その中でも米国では、商用トラック関連で貸し倒れ損失があったとの説明がありました。
コロナ禍の時期、EC需要が高まりました。物流需要も伸びました。
ただ、その後にバブル的な状況が崩れた。
需要変化を見通しきれず、与信で失敗した部分があったようです。
ここはかなり正直な説明だと感じました。
企業の説明は、どうしても良いことが中心になります。
でも失敗したところを失敗として説明するのは大事です。
古い設備や老朽化した機械にはビジネスチャンスがあるのではないか、という視点もありました。
リース会社にとって、古い設備をどう扱うかは重要です。
残価。再リース。リサイクル。中古市場。
ここには目利きが必要です。
会社側もライフサイクルに注目しているという説明でした。
ここは三菱HCキャピタルらしい分野だと思いました。
株主質問その3:成長投資、宇宙、空飛ぶクルマ
成長投資分野に関する質問もありました。
政府が掲げる成長分野に対して、三菱HCキャピタルがどう関わるのかという内容です。
ここで社長の回答力が印象に残りました。
質問がやや広い内容でも、要点を拾って答えていく。
これはすごいです。
国内のリースファイナンスは、さまざまな産業にアクセスできます。
だからこそ、成長産業の裏側を支えることができる。
まさに縁の下の力持ちです。
宇宙事業の話も出ました。
国主導から民間シフトが進む中で、宇宙ビジネスは大きな市場になる可能性があります。
説明の中では、Space BDへの出資の話も出ていました。
宇宙というと夢のある話に聞こえます。
でも三菱HCキャピタルの場合、単なる夢物語ではなく、ファイナンスや事業支援として関わる。
そこが現実的です。
また、空飛ぶクルマについての質問もありました。
いつから始まるのか。どんな連携をするのか。検討状況はどうか。
この回答については、正直少し物足りませんでした。
許認可や制度面、パートナー連携を検討している段階という説明でした。
海外では来年あたりから始まる可能性があるという話もありました。
ただ、具体的な事業展開まではまだ見えていないようです。
これは仕方ありません。
空飛ぶクルマは話題性はありますが、実際の事業化には時間がかかります。
安全性。規制。インフラ。需要。
全部揃わないと動きません。
期待はありますが、まだこれからの分野という印象でした。
株主質問その4:リーダーシップ変革と人材戦略
リーダーシップ変革や人材戦略についての質問もありました。
これはかなり面白かったです。高収益事業への転換。ビジネスモデルの変革。
そのためにどんな人材が必要なのか。
こういう話です。
会社側は、カルチャー変革に取り組んでいると説明していました。
無駄な壁や縦割りをなくす。
三原則のようなものを宣言している。
社員も同じように宣言している。
そういう話がありました。
また、10年後にどんな人材が必要なのかを定義し、現在の人材と比較しているとの説明もありました。
必要な人材が足りているのか。どこを育てる必要があるのか。こういう人材ポートフォリオの考え方です。
ポートフォリオ充足率80%を目安にしているような話もありました。
リーダーシップについては、上から下まで研修を行い、定期的に定着させているとのこと。
三菱UFJリースと日立キャピタルが統合してできた会社です。
メーカー系と金融系の統合です。
社員の気質は意外と似ていたという話が印象的でした。
真面目にコツコツ。
一方で、尖ったことや革新的な動きはやや弱かった。
そのため、社内ベンチャーや組織横断の取り組み、イノベーション投資枠100億円などを用意しているようです。
現場に権限を与える。顧客課題を組織横断で解く。
ロボティクスに50億円投資したという話もありました。
このあたりは、単なる金融会社から事業投資会社に近づいている印象です。
事前質問への回答。ROE、AI、金利、ガバナンスまで
会場質問の後、事前質問への回答もありました。
これがまた長い。
業績見通し。株価向上策。ROE。海外カスタマー事業。AI活用。
政策金利。社外取締役。ウェルビーイング。障害者雇用。
かなり幅広いです。
業績見通しについては、2027期は横ばいに見えるが、これは期末の変更などの影響もあり、実際には増えているという説明でした。
ROEについては、収益構造として国内カスタマー事業が重要で、そのうえで専門事業が補完する構造という説明でした。
海外カスタマーの立て直しについては、再生のめどがついてきたという話がありました。
ここから攻める。
2番目の層を強化する。
バースデーケーキの上に立つ事業を伸ばしていく、というような表現が印象に残りました。
AI活用については、アセットデータを使った資産売却や残価見積もりへの応用が考えられているようです。
リース会社にとって、残価の目利きは非常に重要です。
ここにAIを使うのは自然な流れだと思います。
政策金利の引き上げについては、資産と調達を合わせているため、大きな影響はないとの説明でした。
新規取引ではリース料に反映しているとのこと。
金利上昇局面では、リース会社への影響が気になります。
ただ、きちんと資産と調達を管理しているなら、急激な悪影響は抑えられるということだと思います。
外部格付けも高く、A格で安定という話もありました。
社外取締役については、在任期間や兼務についての質問がありました。
ガバナンス体制については、2021年の統合後、監査等委員会設置会社へ移行し、諮問委員会も設置しているとの説明でした。
取締役会の実効性評価も行っているようです。
全員にアンケートとインタビューを行い、問題提起に丁寧に対応しているとのこと。
この辺りの説明はかなり細かかったです。
ウェルビーイングについては、心身が満たされること、健康と働きがい、HCの持続的価値向上につながるという説明でした。
明るく楽しい会社。HCを誇れる会社。健康優良企業にも認定されているとのこと。障害者雇用については2.7%と高い水準という説明がありました。
こういう点も、投資家として見ておきたいところです。
質疑応答が長い。でも誠実さは伝わった
正直、質疑応答は長かったです。1時間以上やっていたと思います。
会場質問だけでなく、事前質問にもかなり丁寧に答えていました。
誠実です。
ただ、動画で説明された内容と重複する部分もありました。
事前質問をした人は動画を見ていない可能性もあるので、会社側としては答える必要があります。
そこは分かります。でも現地で一通り動画を見ている側としては、「そこはさっき聞いたな」と思う場面もありました。
このあたりは難しいです。
株主総会は、全員が同じ情報量で参加しているわけではありません。
初めて参加する人もいる。資料を読み込んでいる人もいる。オンラインで見ている人もいる。事前質問だけ出した人もいる。
会社としては丁寧に答えるしかない。
その結果、長くなる。
そういうことだと思います。
ただ、役員の方々が即答する場面はすごいと思いました。
質問の内容が広い。それでも、その場で具体的に答える。
会社の中身を理解していないとできません。
特に社長の回答は、要点を拾う力が高いと感じました。
質問が少しあいまいでも、意図をくみ取って答える。
これは株主総会に出ないと分からない部分です。
現地参加して分かった三菱HCキャピタルの印象
最後に採決。
すべての議案が承認されました。
事前の議決権行使でも多数で可決されました。
今回、三菱HCキャピタルの株主総会に参加して感じたこと。
まず、想像以上に事業が幅広い。
国内リースだけではなく、海外、航空機、船舶、再生可能エネルギー、宇宙、ロボティクス、AI活用まで話が広がります。
ただのリース会社ではありません。
企業の設備投資と資産活用を支える会社。
さらに、資産のライフサイクル全体をビジネスにしている会社。
そういう印象に変わりました。
次に、株主還元への意識。27期連続増配。配当性向45%。
短期的な自社株買いより持続価値。
この方針は長期保有向きです。
そして最後に、会社側の回答の誠実さ。長かったです。
でも、逃げずに答えている印象はありました。
株主総会は、行ってみると会社の見え方が変わります。
資料だけでは分からない。動画だけでも分からない。現地の空気。
質問への回答。役員の話し方。こういうものを含めて、会社を見る。
今回の三菱HCキャピタルは、現地参加してよかった株主総会でした。
株主総会は全部には行けません。
でも、保有している会社の中で気になるところには、今後もできるだけ参加したい。
来年も日程が合えば、また行きたいと思います。
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